
乗用芝刈機で雑草は刈れる?乗用草刈機との違いとは

「芝刈機で雑草も刈れるんじゃないの?」
そう思って、家庭用や業務用の乗用芝刈機で雑草を刈ってみたものの、うまく刈れなかったり、最悪の場合は故障してしまった…そんな経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
実は「乗用芝刈機」と「乗用草刈機」は、見た目こそ似ていても、まったく別の目的で作られた機械です。本記事では、両者の違いや選び方のポイントについて、わかりやすく解説します。
目次
芝刈機で雑草を刈るのはNG?その理由とは

芝刈機は名前の通り「芝生」を整えるための機械です。サッカー場やゴルフ場、公園などの整備された芝地での使用を前提に設計されており、短く柔らかい芝を美しく均一に刈り取ることに特化しています。
一方、雑草地はというと……
- 背丈が高い草が混在
- 茎が硬く密集している
- 石や木の枝などの異物が多い
といった、芝生とはまったく異なる条件がそろっています。
芝刈機でこうした雑草を無理に刈ろうとすると、作業効率が悪いだけでなく、刃こぼれや駆動部への負荷による故障のリスクが高まります。
芝刈機は芝専用の「繊細な機械」であり雑草地で使うことはおすすめできません。
乗用芝刈機と乗用草刈機の違いを解説

では、乗用芝刈機と乗用草刈機の違いはどこにあるのでしょうか?以下の表に、それぞれの特徴をまとめました。
項目 | 乗用草刈機 | 乗用芝刈機 |
---|---|---|
主な用途 | 雑草地の除草 | 芝の整備 |
刈取構造 | ロータリー式 | リール式 or ロータリー式 |
刈刃 | フリー刃 | リールカッター or バーナイフ |
エンジン馬力 | 中〜高馬力 | 小〜中馬力 |
耐久性 | 高い | 低め |
乗用芝刈機は繊細な仕上がりを重視
乗用芝刈機は、短く刈り揃えた美しい芝を維持するのに最適です。リール式やロータリー式の刈取機構が主流で、芝をスパッと丁寧に刈り取る構造になっています。ゴルフ場や公共施設など、景観を重視する現場で活躍します。
乗用草刈機はハードな現場にも対応
対して乗用草刈機は、密集した雑草や背の高い草を効率よく処理するために設計されています。刈刃には石に当たっても破損しにくい「フリー刃」が採用されており、堅牢性に優れています。また、エンジンも高馬力であるため、不整地でも力強く刈り進めることが可能です。

乗用草刈機で芝を刈ることはできる?

反対に、乗用草刈機で芝を刈ることは可能なのでしょうか?
結論から言えば、乗用草刈機で芝を刈ることは可能です。しかし、「刈れるかどうか」と「仕上がりが美しいかどうか」は別の話です。
乗用草刈機は、あくまで雑草や背の高い草を効率よく刈り取るために設計された機械です。そのため、芝を短く均一に、滑らかに整えるといった美観重視の仕上がりを求める場面では、どうしても専用の乗用芝刈機に軍配が上がります。
また、乗用草刈機は機体が重く、旋回時にはタイヤで芝をえぐってしまうこともあります。特にサッカー場やゴルフ場のように見た目の美しさを重視する芝地では、草刈機の使用はおすすめできません。
一方で、もともと雑草が混じっていたり、美観にそこまでこだわらない芝地であれば、乗用草刈機でも十分に対応できるケースもあります。「仕上がりよりも効率を重視したい」という方にとっては、コストや作業性の観点から見ても乗用草刈機が有力な選択肢となるでしょう。
芝には乗用芝刈機、雑草には乗用草刈機
乗用芝刈機と乗用草刈機は用途が明確に異なる機械です。見た目や操作感が似ていても、その中身はまったくの別物。芝生の整備には芝刈機を、雑草の除去には草刈機を。
それぞれの特性を正しく理解し、現場に合った機械を選びましょう。
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