
【乗用草刈機】2WDと4WDどちらを選ぶべき?

「2WDと4WDはどちらがおすすめですか?」
乗用草刈機をご検討いただく際、多く寄せられる質問の一つです。
自動車であれば、都市部での使用か地方での使用か、雪道を走るのかどうかなど、使用環境によって比較的判断がしやすいものですが、乗用草刈機となると話は別。使用シーンが自動車とは大きく異なるため、選択に迷われる方も多いようです。
本記事では、30年以上にわたり乗用草刈機の開発・販売に携わってきたキャニコムが、この疑問を解決!乗用草刈機における4WDの特徴やメリット・デメリット、選び方のポイントについて詳しく解説していきます。
目次
【結論】予算が許すなら4WDを強くおすすめ!

先に結論を申し上げますと、乗用草刈機を購入する際は、4WDモデル(AWD)を強くおすすめします。
その最大の理由は、4WDが2WDに比べて圧倒的に高い地形適応力を持っているからです。実際の現場では、以下のような事例が数多く報告されています。
【事例1】雨季での作業に苦労したAさんの場合
休耕田の管理を行うAさん。初期費用を抑えるため2WDモデルを選択しましたが、梅雨時期になると地面が柔らかくなり、タイヤが空転して作業が困難になることが頻発。結果的に、作業可能な日が大幅に制限されてしまいました。
【事例2】イノシシの被害で作業不能になったBさんの場合
中山間地で雑草管理を行うBさん。当初は平坦な土地だったため2WDで問題ないと判断しましたが、イノシシによる掘り返しで地面に凹凸が生じ、作業が著しく困難になりました。最終的に4WDモデルへの買い替えを余儀なくされました。
乗用草刈機は「作業用機械」です。いかに性能が良くても、現場で使えなければ意味がありません。だからこそ、あらゆる状況に対応可能な4WDモデルの選択をキャニコムでは推奨しています。
乗用草刈機まさおなら2WDと4WDの切り替えが可能

4WDのデメリットとしてよく挙げられるのは「ハンドル操作が重い」や「小回りが効きにくい」という点です。
これは「タイトコーナーブレーキング現象」という4WD車特有のもので、急旋回した際に前後輪に回転差が生じた状態でリヤから車体が押し出されるために起こるものです。
特に、果樹園のように樹木が密集している場所では旋回性能が重要とされるため、4WDは敬遠されがちです。
しかし、キャニコムの4WDモデルでは、手元で2WDと4WDの切り替えが可能なパートタイム4WDシステムを採用しています。この革新的なシステムにより
- 通常は2WDモードで小回りの効く走行
- 必要に応じて4WDモードに切り替えて高い走破性を確保
という、まさに「いいとこ取り」が実現できるようになりました。
さらに、タイヤが空転してから4WDに切り替わる「スタンバイ4WD」方式と比較しても、駆動切り替えのスピードが速く、より安全な走行が実現します。
ちなみにキャニコムでは「AWD」という言葉が使われていますが、これは「All wheel drive」の略で日本語では「全輪駆動」という意味となります。
日本では4輪駆動の自動車が多いため4WDと表記されることが多いですが、6輪駆動や8輪駆動など、様々な種類の車が走る海外ではAWDという言葉を使うのが一般的なのです。
POINT
- キャニコムの4WDはパートタイム4WD
- 普段は2WDで使えるので小回りが効く
- 必要な時に4WDの機能を発揮できる
乗用草刈機4WDモデルのメリットとデメリット

4WDモデルのデメリット
これまで4WDモデルの乗用草刈機を推奨してきましたが、その一方で「価格の高さ」は無視できない事実です。
2WDモデルと比べて、4WDは部品の数が多く、製造コストも増加するため、結果として車両の価格が高くなります。これは4WDモデルの「デメリット」だと言えるでしょう。
しかし、そのデメリットを上回る「メリット」があるからこそ、キャニコムでは4WDモデルをおすすめしています。
4WDモデルのメリット
地形対応力が高く不整地に強い

現場からよく報告される2WDの課題として「後輪の浮き上がり」があります。特に以下のような状況で発生しやすい現象です。
- 凸凹のある地形での走行時
- 雨上がりの柔らかい地面
- 獣害による地形の変化
4WDモデルであれば、このような状況でも全輪で駆動力を確保できるため、安定した作業が可能です。タイヤがスタックしてしまうと、脱出するのには多大な時間と労力が必要になります。そのためトラブルを未然に防ぐためにも、4WDを選ぶことが賢明だといえます。
高い制動性能で安全

少しメカ的な話になりますが、上にある図のとおりキャニコムの4WDモデルにはリアトランスミッションとフロントアクスルのそれぞれにブレーキが装備されています。
4WDに切り替えた際には車体前後でブレーキが効くので、下り斜面でも高い制動性能を発揮します。安全を考慮するならば間違いなく4WDモデルが有利だと言えます。
まとめ:乗用草刈機は2WDと4WDどちらを選ぶべき?
4WDモデルは2WDと比べて初期投資が大きくなりますが、作業効率や安全性を考慮すると、その投資は十分に価値があるものといえます。そのため、はじめて乗用草刈機を購入する人にも4WDモデルを強くおすすめしています。
4WDモデルが特におすすめな人
- 長期的な使用を予定している人
- 作業の確実性を重視する人
- 様々な地形での使用を想定している人
- 天候に左右されない作業計画を立てたい人
草刈り作業は、農地や空き地の管理において必要不可欠な作業です。だからこそ、確実に作業できる機械を選ぶことが重要です。初期費用は高くても長期的に見れば4WDモデルの選択が最も賢明な判断となるはずです。
今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ最適な機種選択をしていただければ幸いです。
キャニコムおすすめの乗用草刈機4WDモデルはどれ?

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